E-E-A-Tとは?SEOで重要な4つの要素と具体的な対策を解説【2026年版】

「E-E-A-Tを対策すれば順位が上がる」「E-E-A-Tのスコアを高めよう」。こうした説明を見て、何から手を付ければよいのか迷っていないでしょうか。

結論から言うと、E-E-A-Tはコンテンツの質を考えるための枠組みで、Googleは「E-E-A-T自体は特定のランキング要因ではない」と説明しています。それでも、経験・専門性・権威性・信頼性という4つの観点は、読者に選ばれるサイトを作る実用的な指針になります。

本記事は2026年11月6日時点で確認できた公式情報をもとに解説します。内容は次の3区分で書き分けます。

  • 公式で確認:Google公式資料の記述として確認できた内容
  • 筆者の整理:公式資料をもとにAFFICAMPが読み解いた見方
  • 実務上の推奨:読者に役立つと考えるが、順位への効果は公式情報で確認できていない施策
目次

1. E-E-A-Tとは?4つの要素と違いを整理

E-E-A-Tとは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとった言葉です。

1-1. 4要素の意味を一言で

要素一言でいうと読者が抱く問い
Experience(経験)実際にやった・使った・体験した本当に試した人の話か
Expertise(専門性)テーマに必要な知識やスキル内容は正確で深いか
Authoritativeness(権威性)その分野で頼りにされている参照される存在か
Trustworthiness(信頼性)正確・誠実・安全・頼れる信じて行動してよいか

経験は「やってみたこと」、専門性は「知っていること」と考えると区別しやすいでしょう。

1-2. 4要素は並列ではなく、信頼性が中心

Googleは、4つの観点のうち信頼性が最も重要だと説明しています。品質評価ガイドライン(2025年9月11日版)には、信頼できないページは、経験豊富・専門的・権威があるように見えてもE-E-A-Tが低い、という趣旨の記述があります。肩書きや実績を並べるだけでは足りず、正確さや誠実さが先にあるということです。

1-3. E-A-TからE-E-A-Tへ:2022年12月の変更

もともとは、経験を除いたE-A-Tという呼び方でした。Google検索セントラルのブログ(2022年12月15日公開)では、評価をより的確に行うために、E-A-Tに「E」(経験)が加わると説明されました。これは検索品質評価者向けのガイドラインに関する変更で、同じブログは、ガイドラインがランキングに直接影響するものではないとも述べています。

発信者にとっては、実体験に基づく情報が価値あるものとして位置づけられた、という意味があります。ただし、体験談を書けば評価されるという話ではありません。

2. E-E-A-TはGoogleのランキング要因なのか

結論として、Googleは「E-E-A-T自体は特定のランキング要因ではない」と説明しています。この章では、公式で確認できることと確認できないことを分けます。

2-1. 公式で確認できること

資料確認できた記述
ユーザー第一のコンテンツの作成(Google検索セントラル)「E-E-A-T itself isn’t a specific ranking factor」。信頼性が最も重要とも記載
Google検索セントラルのブログ(2022年12月)ガイドラインについて「they don’t directly influence ranking」
SEOスターターガイドE-E-A-Tがランキング要因だという考えを否定する趣旨の記述
検索品質評価ガイドライン(2025年9月11日版)0.1節個々の評価が、特定のページの表示や順位を直接動かすものではないという趣旨

ただし「E-E-A-Tは無関係」という意味ではありません。品質を考える枠組みとして公式資料に繰り返し登場しますが、特定の項目を満たすと順位が上がる仕組みとしては説明されていません。

2-2. 「E-E-A-Tスコア」は存在するのか

今回確認した公式資料に、サイトごとのE-E-A-Tスコアを算出して順位付けに使うという説明は見つかりませんでした。一方、検索システム内部の仕組みや重み付けは非公開で、どのシグナルがどれほど使われているかは確認できません。確認できない部分は推測で断定しません。「スコアを上げる」という説明は、公式の表現とは異なります。

2-3. 検索品質評価ガイドラインと評価者の仕事

検索品質評価ガイドラインは、Googleが検索品質評価者(rater)向けに公開している資料です。今回、公式PDFを取得して本文を確認できました。表紙は2025年9月11日付、全182ページです。2026年の改訂とする情報も見かけましたが、公式で確認できなかったため扱いません。

評価者は、ページの品質を見るPage Quality評価と、検索意図に対する満足度を見るNeeds Met評価を行います。ガイドライン自身が、評価は検索エンジンの働きを測り、改善の例を集めるために使われると説明しています。検索アルゴリズムそのものを定義した資料ではありません。

E-E-A-Tは、Page Quality評価で信頼性を考える観点です。評価者の材料として、サイトや作成者が自分について語っていること、第三者が語っていること、ページ上で確認できることの3つが挙げられています。これは評価者の観点で、順位の算出に使われると示すものではありません。

2-4. Googleが信頼性を重視する理由

Google検索セントラルのブログでは、検索は、特に情報の質が極めて重要なトピックで、信頼できる情報を提示する原則を維持すると説明されています。信頼性の低い情報で読者が判断を誤れば被害は読者に及ぶ、というのが筆者の整理です。E-E-A-Tの観点は、順位の保証ではなく、読者に選ばれる記事にするためのチェックポイントとして使えます。

3. Experience(経験)を高める方法

経験とは、実際に使った、試した、体験したという事実に基づく情報です。この章では、一次情報の考え方と、事実に反しない形での載せ方を説明します。

3-1. 一次情報と、経験・専門知識の違い

一次情報とは、自分や自社が直接得た情報です。自分で行った検証結果、撮影した写真、お客様からよくいただく質問の傾向(個人情報を除く)、公式資料を直接確認した内容などが当てはまります。他のページの要約だけでは、他と同じ内容になりやすくなります。

経験は「やってみた事実」で現実の使い心地や失敗を伝え、専門知識は「体系的な知識と判断基準」で正確さと全体像を伝えます。両者は補い合い、品質評価ガイドラインにも、経験・専門性・権威性は重なることがあると書かれています。

3-2. 経験を伝える具体的な方法

いつ、どの環境(テーマ・バージョンなど)で試したかを書き、自分で撮った設定画面のキャプチャや実物の写真を使います(個人情報や管理画面のURLは隠します)。うまくいかなかった点も残し、確認できていない点はそう書きます。体験していないことを体験したように書くのは、信頼を損なう行為です。

3-3. 商品・サービスのレビューでの経験

品質評価ガイドラインでは、商品レビューは、販売のためだけでなく、購入判断に役立つよう誠実に書かれるべきだとされています。提供元による「うちの製品は最高」型のレビューや、報酬を受けた紹介は、利益相反のため信頼されにくいとも書かれています。アフィリエイトでは、報酬の有無を明記し、弱点も書くことが誠実さにつながります。

3-4. WordPressプラグイン検証の載せ方(説明用の架空例)

以下は、載せ方を示すための説明用の架空例です。実際に検証した記録ではありません。

バックアップ用プラグインの検証(架空):WordPressとテーマのバージョンなどの検証環境、確認した初期設定とバックアップ・復元の手順、成功した点とエラーの対処、テスト環境で試したかどうか、設定画面のキャプチャと実行日を記録する。

「何をどの条件で試したか」が読者から見えるのが要点です。実際に試していなければ、この形式では書けません。

4. Expertise(専門性)を高める方法

専門性とは、テーマに必要な知識や技能があり、それが内容の正確さと深さに表れていることです。この章では、小さなサイトでも取り組める高め方を説明します。

4-1. 専門性はテーマごとに求められる水準が違う

品質評価ガイドラインには、テーマによって必要な専門性の水準や種類が異なるという趣旨の記述があります。資格の有無だけで決まるものではなく、読者の役に立つ正確な情報を書けるかが問われます。有益なのは、用語を定義し、前提条件と選択の理由まで説明し、公式情報と筆者の見解の違いにも触れている記事です。

4-2. 関連記事を整備する(トピッククラスターの考え方)

トピッククラスターとは、中心となる記事と、それを補う関連記事を内部リンクで結び、テーマを体系的に整理する設計です。実務上の整理方法であり、記事を増やすだけでGoogleが専門性を評価すると公式に説明されているわけではありません。読者が迷わず学べる点に価値があります。

Web制作事業者であれば、WordPress、SEO、サイト運営など関連性の高いテーマに絞って整理できます。AFFICAMPの公開記事の範囲では、次のような構成です。

役割例
中心記事本記事(E-E-A-Tの全体像)
制作SWELL導入後の初期設定、SWELL:記事投稿マニュアル
SEOAI Overviewsの記事、情報発信プロセスの記事

テーマの絞り方はブログジャンルの決め方もご覧ください。

4-3. 専門家による執筆・監修と、継続的な発信

専門家が書く、または監修することは、読者が内容を判断する材料になります。ただし、名前を借りるだけでは意味がありません。実在し、実際に内容を確認した人に限り、氏名、肩書き、確認した範囲を示します。必要になる場面は第7章で述べます。

特定のテーマで継続して発信すると、サイトの専門分野が伝わりやすくなります。ただし、記事数の多さが専門性として評価されるという公式の説明は確認できていません。1本ずつの正確さと更新を優先してください。

5. Authoritativeness(権威性)を高める方法

権威性とは、そのテーマで頼りにされる存在かどうかです。この章では、専門性との違いと、被リンク・サイテーション・指名検索を、公式で確認できる範囲に分けて説明します。

5-1. 専門性との違い

専門性は「中身の知識や技能」、権威性は「周囲から頼りにされているか」という関係性の観点です。品質評価ガイドラインでは、作成者やサイトがそのテーマの頼れる情報源として知られている度合いと説明されています。小規模サイトは、まず得意な領域で正確に役立つ情報を積み重ねることが土台になります。

5-2. 被リンク・サイテーション・指名検索を区別する

項目意味Google公式で確認できる範囲注意
被リンク他サイトから自サイトへのリンクSEOスターターガイドは、リンクは時間をかけて自然に生まれるものとし、サイトの紹介で発見を促すことも勧めている購入や不自然な交換は避ける
サイテーションリンクの有無を問わない、サイト名や運営者名への言及ランキング要因という説明は確認できていない順位への効果を保証しない
指名検索サイト名・ブランド名での検索同上認知の目安として推移を見る程度

サイテーションや指名検索は、直接のランキング要因として確定しているとは言えません。「認知される結果として増える指標」と捉え、増やすこと自体を目的にしないのが安全です。ガイドラインが第三者の言及を材料に挙げているのは評価者の観点で、集めれば順位が上がるという意味ではありません。

5-3. 避けるべきリンク施策

Google検索セントラルのスパムポリシーには、ランキング目的でのリンクの売買、過度なリンク交換、多数のサイトのフッターなどに広く配布されるリンクが、リンクスパムの例として挙がっています。有料リンクの購入や見返りを前提にした相互リンクは推奨しません。

5-4. 自然に認知される土台を作る方法

独自の調査や検証結果の公開、許可を得た範囲での実績・事例の公開(成果を盛らない)、実際にあった場合のメディア掲載の事実の明示が、土台になります。

ナレッジパネル(検索結果に出る情報の枠)の取得は、E-E-A-Tの必須条件でも最終目標でもありません。表示を狙うより、運営者情報を正確に整えることを優先してください。

6. Trustworthiness(信頼性)を高める方法

信頼性とは、正確で、誠実で、安全で、頼れることです。この章では、信頼性が4要素の中心である理由と、具体的な整え方を説明します。

6-1. 信頼性で具体的に整えること

観点やること
正確さ・誤解の回避数値・日付・固有名詞を公式資料で確認し、根拠のない断定や誇張を避ける
情報源の明示重要な主張の近くに、資料名つきでリンクを置く
運営元・問い合わせ先運営者名、事業内容、連絡先を確認でき、実際に返信できる窓口を置く
事実との一致掲載内容を、実際の事業・体制・料金と一致させる。確認できない実績は載せない
安全性・更新HTTPS、プラグインやテーマの更新、古い記事の見直し

記事ごとの示し方は、SEOで信頼される記事の作り方(情報発信プロセス)で解説しています。

6-2. 信頼性がユーザー体験に与える影響(説明用の架空例)

次は、説明用の架空例です。

読者Aさんは、ホームページ制作の費用相場を調べています。あるサイトの記事は、料金が数年前の情報のままで、更新日も出典も運営者も分かりません。Aさんは、今の価格に当てはまるのか、問い合わせて大丈夫なのかを判断できず、別のサイトに移りました。

問題は情報の誤りだけでなく、確認できる材料の不足でした。更新日、出典、運営者情報があれば、読者は自分で判断できます。

6-3. SSL・会社概要は「点数が上がる方法」ではない

HTTPS(SSL)は通信を暗号化して読者の情報を守る基本的な安全対策、会社概要ページは運営者を確認できるようにするものです。どちらも、設置するだけでE-E-A-Tの点数が上がるといったものではなく、読者の安全と判断材料を守る基本として整えます。内容が実態と違っていれば逆効果です。

6-4. WordPress運用での注意点

WordPress本体・テーマ・プラグインは、バックアップを取ってから更新し、使っていないものは整理します。管理者のログインIDと記事の表示名は分け、公開前にリンク切れや表示崩れを、お問い合わせフォームはテスト送信で確認します。セキュリティの詳細は環境で変わるため、一般的な運用の範囲にとどめます。

7. E-E-A-TとYMYLの関係

YMYLとは、Your Money or Your Lifeの略で、人の健康、経済的な安定、安全、社会の福祉に重大な影響を与えうるテーマを指す言葉です。この章では、範囲を広げすぎずに整理します。

7-1. YMYLとは何か

品質評価ガイドライン(2025年9月11日版)では、内容が不正確だったり信頼できなかったりすると、健康、経済的な安定、安全、社会の福祉に重大な影響を与えうるテーマとして説明されています。分類は次のとおりです。

  • 健康・安全:病気の症状、災害時の行動、オンラインの安全など
  • 経済的な安定:投資の方法など、生活を支える力に関わる情報
  • 政府・市民・社会:選挙・投票や公的制度の情報など
  • その他:上記以外で、人や社会に害を及ぼしうるテーマ

税金、保険、法律の助言などは、内容によって上記に関わる場合があります。これは筆者の整理で、ガイドラインが一律にYMYLと定めているわけではありません。

7-2. 範囲を広げすぎない

ガイドラインには、多くのテーマはYMYLではなく、高い水準の正確さや信頼を必要としないという趣旨の記述があります。YMYLは二択ではなくグラデーションだとも説明されています。WordPressの設定方法やブログの書き方のような記事を、一律にYMYLと考える必要はありません。

7-3. なぜ高い信頼性が求められ、専門家はどう関わるのか

誤った情報が、読者や周囲の人の健康、財産、安全に直接影響するおそれがあるためです。ガイドラインでは、軽微な誤りでも影響が大きいテーマの例として、心臓発作の症状、投資の方法などが挙がっています。

情報提供やアドバイスが目的のYMYLページでは、高い専門性が求められる場合がある、という趣旨の記述があります。一方、個人的な体験を共有するページが、信頼できる内容で、確立した専門家の見解と矛盾しなければ、価値あるものとして扱われうる例もあります。すべてのYMYL記事で特定の資格を持つ監修者が必須とは言えません。

ただし、資格や専門性のない運営者が、医療・金融・法律の専門的な助言を自己判断で行うことは推奨しません。公的機関などの情報を紹介し、確認日を明記し、必要に応じて専門家への相談を案内しましょう。

8. E-E-A-Tを意識したSEO対策10選

ここでは、読者の役に立つと考えられる施策を10個に整理します。いずれも実務上の推奨であり、検索順位への効果を保証するものではありません。

施策なぜ重要かやること初心者注意点成果の確認
1. 運営者情報を整える運営元を確認できる運営者名・事業内容・連絡先○実態と一致させる記事から数クリックで到達できるか
2. 記事の専門性を高める疑問を深く解決する定義・理由・例外まで書く△正確さを優先読者の質問や回遊の変化
3. 一次情報を載せる他にない情報になる検証結果、自作画像△個人情報を載せない引用・紹介、問い合わせ内容
4. 検索意図に答える読者の目的を満たす先に結論を示す○水増ししないサーチコンソールの検索クエリ
5. 参考資料を示す読者が確認できる公式資料へのリンクと確認日○リンク切れの確認定期的なリンク確認
6. 被リンクを自然に得る紹介される価値の目安引用されやすい資料を作る×購入・不自然な交換は避けるサーチコンソールのリンク情報
7. 実績や事例を紹介する経験の裏づけになる許可を得た範囲で事実のみ△捏造・誇張しない事例ページからの問い合わせ
8. 内部リンクを整理する関連情報を探しやすい関連記事を相互に結ぶ○公開済みの記事のみ回遊の変化
9. 古い情報を更新する誤りを残さない見直し日を決める○更新日だけ変えない更新後の表示の確認
10. 安全性を整える読者の情報を守るHTTPS、更新、バックアップ△環境ごとに確認管理画面の定期確認

成果の確認は順位だけに頼らないでください。他の要因でも動くため、施策による変化か切り分けられません。計測はGoogleサーチコンソールの導入方法をご覧ください。

9. 4要素別の改善表:個人ブログと中小企業サイトの例

運営形態によって現実的な取り組みは変わります。同じ4要素を2つの運営形態に当てはめて整理します。

要素個人ブログの例中小企業サイトの例
Experience(経験)自分で使った商品の使用条件と写真、失敗談制作の過程、よくある相談への現場での対応(許可を得た範囲)
Expertise(専門性)得意な1テーマに絞り、用語・手順・理由を丁寧に書く事業領域の基礎知識、料金や工程の考え方を正確に解説
Authoritativeness(権威性)引用されやすい検証記事や資料を作るメディア掲載(事実のみ)、許可を得た事例の公開
Trustworthiness(信頼性)運営者の紹介、広告表記、更新日、出典の明示会社情報、問い合わせ窓口、料金・条件の正確な表示

迷ったら、信頼性の行から着手してください。順序は第13章で整理します。

10. 改善前後の比較例(説明用の架空例)

次は、説明用の架空例です。実在の記事ではありません。テーマは「WordPressのバックアップ用プラグインの紹介」とします。

観点改善前改善後
内容公式の機能紹介をまとめただけ使用した環境、実行手順、復元までの確認結果
画像公式サイトの画像の紹介自分で撮った設定画面のキャプチャ
良い点・弱点長所のみ良かった点と、つまずいた点の両方
根拠出典なし公式ドキュメントへのリンクと確認日
運営情報・更新執筆者不明、日付なし執筆者名、広告・報酬の有無、更新日

「改善後」は特別に専門的なのではなく、実際に行ったことを確認できる形で書いているだけです。事実がなければこの形にはできません。その場合は、公式情報の整理にとどめ、自分で試していないことを明記しましょう。

11. WordPress・SWELLで実践するE-E-A-T対策

WordPressは標準機能だけでも、信頼性を整える基本の多くを実現できます。この章では、2026年11月6日にAFFICAMPのサイトの管理画面と公開ページで確認した範囲を中心に説明します。

ご注意:以下は確認した環境での画面と挙動です。テーマ・プラグインのバージョンや設定によって、名称や挙動が異なる可能性があります。

11-1. 投稿者プロフィール(WordPress標準)

管理画面の「ユーザー」からプロフィール編集画面を開くと、ニックネーム、ブログ上の表示名、プロフィール情報などを設定できます。ログインIDと記事に表示する名前は分けましょう。SWELLの著者紹介のプロフィール文がどの項目から表示されるかは確認できていないため、設定後に記事ページで表示を確認してください。

11-2. 公開日・更新日と著者の表示(SWELLカスタマイザー)

AFFICAMPで確認したところ、SWELLでは「外観」→「カスタマイズ」→「投稿・固定ページ」に、「タイトル」「PR表記」「アイキャッチ画像」「コンテンツのデザイン」「目次」「SNSシェアボタン」「記事下エリア」がありました。

  • 「タイトル」:「タイトルの表示位置」「タイトル横に表示する日付」(公開日/更新日を選択)、「タイトル下に公開日を表示する」「タイトル下に更新日を表示する」「タイトル下に著者を表示する」のチェックボックス
  • 「記事下エリア」の「著者情報エリアの設定」:「著者情報を表示」「著者ページへのリンクを表示する」のチェックと、「著者情報エリアのタイトル」欄(初期値は「この記事を書いた人」)
  • 「関連記事エリアの設定」:「関連記事を表示」などの項目

日付や著者の表示は、読者が「いつの情報か」「誰が書いたか」を判断する材料です。表示したから順位が上がるという話ではありません。更新日は、内容を見直したときに更新し、日付だけを新しくしないでください。

11-3. 運営者情報・プライバシーポリシー・お問い合わせ

これらはWordPressの固定ページで作成できます。運営者名、事業内容、連絡手段を実態に合わせて記載し、フッターメニューなどから到達できるか確認します。プライバシーポリシーは個人情報や解析ツールの取り扱いの実態と合わせ、法的な判断は専門家に確認してください。詳細は情報発信プロセスの記事をご覧ください。

11-4. 関連記事・内部リンク・カテゴリ・画像

関連記事は「記事下エリア」の設定のほか、本文中の手動リンクでも整えられます。手動リンクは文脈に合った言葉で、公開済みの記事にのみ設置します。内部リンクは、SEOスターターガイドでも、利用者と検索エンジンをサイトの他の部分へ案内する役割があると説明されています。カテゴリは読者が迷わない粒度に整理し、画像には代替テキスト(alt)を設定します。他サイトの画像は無断で使わないでください。

11-5. Article・BlogPosting構造化データ

構造化データは、ページの内容を検索エンジンに正確に伝えるための仕組みです。E-E-A-Tを自動的に高める機能ではありません。Google検索セントラルの「記事の構造化データ」には、必須プロパティはなく、ページに当てはまる推奨プロパティを追加する形とされ、ページに著者として表示されている人はマークアップにも含めるよう示されています。

AFFICAMPの公開記事ページでは、SWELLがJSON-LDを出力していました。Article(公開日・更新日・著者・発行者・画像を含む)、BreadcrumbList、Organization、WebSite、WebPageで、Articleは1つだけでした。SEO SIMPLE PACKは有効ですが、構造化データに関する設定の有無は確認できていません。

テーマやプラグインがすでに出力している場合、重ねて追加すると重複する可能性があります。まず公開済みの記事URLをGoogleのリッチリザルトテストで検査し、検出された種類とプロパティを確認します。すでに出力されていれば重複して追加せず、不足があれば出力元の設定を先に確認します。ArticleとBlogPostingのどちらにするかより、ページ内容と一致した正確な情報が出力されていることが重要です。

セキュリティ管理(更新、バックアップ、不要なプラグインの整理など)は第6章のとおりです。点数のためではなく、読者とサイトを守るために行います。

12. AIで書いた記事とE-E-A-Tの関係

問われるのはAIの利用そのものではなく、価値のある内容に責任を持って仕上げているかです。詳細は別記事に譲り、要点だけ整理します。

  • 公式で確認:Googleの生成AIコンテンツのガイダンスでは、生成AIは調査や構成づくりに役立つとされています。一方、価値を加えずに多数のページを生成すると、スパムポリシー(大規模コンテンツの悪用)に違反する可能性があります。また、公開前の手作業での事実確認が重要とされ、制作方法を読者が知ると役立つ場合は、その情報を示すことが勧められています。
  • 筆者の整理:AI利用それ自体で順位が下がると読み取れる記述は、今回確認した資料にはありません。基準は作り方より、内容の価値と正確さです。
  • 実務上の推奨:自分の検証結果や現場の情報を加え、数値と固有名詞を確認し、最終責任者を決めます。

AIで大量に文章を作るだけでは、専門性や権威性を高められるとは言えません。制作フローと透明性の示し方は情報発信プロセスの記事、AI検索への影響はAI Overviewsの記事をご覧ください。

13. E-E-A-Tを改善する優先順位と、中小企業向けの施策

優先順位は、必要性、費用、実施難易度、読者への価値で考えます。ただし、効果はサイトの状況で変わるため、すべてのサイトに共通する絶対的な順序ではありません。

13-1. 3つの段階

段階目的主な施策費用・難易度
第1段階情報の正確さと運営元の整備運営者情報、問い合わせ先、日付、出典リンク、古い情報の修正費用低・難易度低〜中
第2段階専門性と独自性の強化一次情報、自作画像、検証、関連記事と事例の整理費用中・難易度中〜高
第3段階継続発信と第三者からの認知定期的な更新、独自資料の公開費用中〜高・難易度高

13-2. 中小企業が広告費やSEOチームなしでできること

大きな予算がなくても、事業の中にすでにある情報を、読者に役立つ形に整理できます。

  • お客様からの質問を記事にする:個人情報を除いて整理する
  • 事業者の専門知識を言葉にする:現場の判断基準や、失敗しやすい点を説明する
  • 既存の制作実績や事例を事実のまま整理する:許可を得た範囲で、条件と結果を正確に書く。実績がなければ書かない
  • 更新担当を決める:月に1回、重要な3記事だけ見直す

14. WordPressサイトの改善チェックリスト

4要素別に18項目を並べました。優先度は「高」から順に取り組むと進めやすくなります。

14-1. 信頼性(Trustworthiness)

□ 運営者名・事業内容・連絡先を確認できる(優先度:高)
□ お問い合わせフォームが動作する(テスト送信で確認)(高)
□ 重要な数値・制度の近くに出典リンクがある(高)
□ 更新日が表示され、内容の変更と一致している(高)
□ WordPress本体・テーマ・プラグインが更新されている(中)
□ プライバシーポリシーが実態と合っている(中)
□ 古い記事の見直し日を決めている(中)

14-2. 経験(Experience)

□ 実際に試したことと、試していないことを区別している(高)
□ 自分で撮った画像・キャプチャがある(中)
□ 検証条件(環境・日付)を書いている(中)
□ 失敗やつまずいた点も書いている(低)

14-3. 専門性(Expertise)

□ 記事ごとに、読者の主な疑問へ先に結論を示している(高)
□ 用語を初出時に説明している(中)
□ 関連記事を結び、公開済みの記事にだけリンクしている(中)
□ 事実と筆者の見解を区別している(中)

14-4. 権威性(Authoritativeness)

□ 実績・掲載・受賞は事実のみを書いている(高)
□ 独自の資料やチェックリストを一つ公開している(低)
□ リンクの購入や不自然な交換をしていない(高)

15. よくある質問

E-E-A-Tとは何ですか?

経験・専門性・権威性・信頼性という、コンテンツの質を考える4つの観点です。中心は信頼性です。

E-E-A-TとE-A-Tの違いは?

E-A-Tに、2022年12月に「経験(Experience)」が加わったものがE-E-A-Tです。

E-E-A-Tはランキング要因ですか?

Googleは、E-E-A-T自体は特定のランキング要因ではないと説明しています。

E-E-A-Tのスコアを確認する方法はありますか?

公式に公開されている確認方法は確認できませんでした。チェックリストで運営状況を点検してください。

個人ブログでもE-E-A-Tは重要ですか?

読者に信頼される考え方として有用で、経験を示しやすい利点もあります。まず運営者の紹介、日付、出典から整えましょう。

顔写真を載せないと評価されませんか?

顔写真が必須という公式の説明は確認できていません。実在しない人物やAI生成の顔写真で見せかけることは避けてください。

資格がなくても専門的な記事を書けますか?

多くのテーマでは、正確な情報と経験を示せば書けます。ただし医療・金融・法律など影響の大きいテーマの専門的な助言は推奨しません。

AIで作った記事はE-E-A-Tで不利になりますか?

AI利用そのものを理由に不利になるとは確認できていません。価値のない大量生成や、事実確認の省略がリスクです。

E-E-A-Tを改善すれば検索順位は上がりますか?

保証はできません。読者に役立つサイトにするための作業と考えてください。

16. まとめ:E-E-A-Tは、読者に選ばれるサイトを作る指針

  • E-E-A-Tは4つの観点で、中心は信頼性です。特定のランキング要因ではないとGoogleは説明しています。
  • 検索品質評価ガイドラインは評価者向けの資料で、順位を直接決めるものではありません。
  • WordPressでは、運営者情報、日付、出典、関連記事、構造化データの重複確認など、基本を一つずつ整えます。
  • 優先順位は、正確さと運営元の整備から。サイトごとに調整してください。

まずは、アクセスの多い記事を3本選び、運営者・日付・出典を確認することから始めてみてください。

AFFICAMPへのご相談について

AFFICAMPは、WordPressを活用したホームページ制作、ブログ制作、SEOを意識したWebサイト設計を行っています。次のようなお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。

  • SEOを意識したホームページを制作したい
  • WordPressサイトを改善したい
  • 企業サイトの専門性や信頼性を高めたい
  • ブログの集客を改善したい
  • サイトの構成やコンテンツを見直したい

現状を伺ったうえで、整理するところからお手伝いします。

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